〈東町屋台の由来〉
「154歳の東町祭り屋台、本年度10年ぶりに巡行」
明治5年に初披露となった東町祭り屋台の魅力は、なんといっても旧妻科村の宮大工:山嵜儀作(やまざきぎさく)の手になる彫り物です。日本の古典や中国の故事を題材にした彫り物が屋台を“ずらり”と取り囲みます。
ことに踊り方舞台の天井に彫られた直径130センチの彫り物は、今まさに松から飛びたたんとする躍動感あふれる鷹で、全面に金箔が施され、154年の歳月を超えてなお雄々しく光り輝きます。めでたさの極致です。
その舞台で、本年度奉納されます舞踊は、平家物語に記された白拍子の起源とされる「島の千歳(せんざい)」です。前半は烏帽子(えぼし)をつけた男装の白拍子が壮麗に、後半は美しい小鼓(こつづみ)の音色と共に娘姿となって華やかに踊ります。汲めども尽きぬ春の若水が詠われた高雅で上品なご祝儀曲です。