緑町の屋台は、昭和27年に鬼無里の松原から譲り受けた古典美あふれる本屋台です。鬼無里では江戸末期から明治にかけて祗園祭りの屋台として村の誇りと重んじられていました。当町所有の屋台は、今から約160年前のもので宮彫師の北村喜代松氏の手により、一本の木から彫り出された精巧な造りで、その華やかさと技巧に富んだ飾り彫りは、見飽きる事のない優雅なものです。
北村喜代松氏の彫刻の才能は、明治・大正時代の第一人者北村四海氏(喜代松の長男)、北村松信氏(四海の養子)と親子に引き継がれ、現代でも彫師の代表者として知られています。
この歴史ある屋台のひとつが緑町の屋台として現在緑町々内会の手に引き継がれ、平成16年に大改修を行い、大いに賑わい、町内の親睦を深めてきました。
今回、ながの祗園祭屋台巡行に際し、長野市の活性化に向けて町内会をあげて参加するにいたりました。