東町(置き屋台)過去

置き屋台(東町屋台蔵南)

東町屋台の由来

明治5年(1872年)山嵜儀作により完成披露された東町屋台は、長野市内で巡行される屋台の中では最も古い屋台です。
彫り物は一本彫りです。『舞台天井』には金箔の松に鷹。『破風入り』前面には故事の由来による大国主命の大鷲退治。後面には隠岐次郎左衛門広有の怪鳥退治が彫られています。四面ある『入額』には、めでたさの象徴とされる「高砂の爺・婆」、「鉄拐・蝦蟇」、「巨霊人・苗龍」、「通玄・黄初平」の仙人達が配置され、悪霊から守ってくれています。
『欄間』には「松に鷹」。『蹴込』には「鶉に粟穂」が彫られています。それぞれの彫り物の素晴らしさに触れ、また物語も楽しんでください。
昨年度、文化庁の補助金を得て、漆(うるし)塗り屋根を全面塗りなおしました。木曽奈良井の工芸業者にお願いして分解搬送。約半年の月日をかけ150年の時を戻し、黒く艶やかに復元させました。
東町のみならず、長野市の誇り「東町屋台」と華麗な日本舞踊をご堪能ください。