勢獅子の起原は江戸時代天保年間の初め権堂周辺に、はやり病、疫病が蔓延したため水茶屋に働く若衆達が店に飾ってあった木造の獅子頭を持ち出し疫病退散、悪魔払いと称し町中を練り回った事が始まりと云われています。明治時代長野県参事(現知事)楢崎寛直がこの獅子を非常に嘉賞され紫縮緬の大幔募を貸し与えられました。この幔募は長い間町の宝として保存されていました。爾来獅子の「ほろ」に菊花の紋章を形取り毛巻16本の中に三ツ星を入れていましたが現在では三ツ星に8本の毛巻とし原型を残しています。あばれ獅子から勢獅子へと名称も変わり、ながの祇園祭にはなくてはならない出し物となっています。